【楽しい中国語入門】 vol.043

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下記文章中、赤色の漢字は中国語です。ピンインの画像をクリックすると音声を聞くことができます。


43. 難しい発音(その4)

 さて、日本人が混同しやすい発音についてお話しておきましょう。

 まず最初に、
shi(シー)とxi(シー)、
chi(チー)とqi(チー)、
zhi(ヂー)と
ji(ヂー)
は、それぞれカタカナで書くと区別できないためか、混同して発音する日本人がけっこういるようですが、きちんと区別して発音する必要があります。

 これらのうち、
shi(シー)やchi(チー)やzhi(ヂー)はvol.042でお話した通り、そり舌音ですから、vol.042を参考にして、しっかりと舌をそり上げて発音しましょう。日本人は、そり上げが不十分な人が多いようです。
 一方、
xi(シー)とqi(チー)とji(ヂー) は、ほとんど日本語の発音に近い音なので、普通に発音すれば大丈夫です。

 ただし、
zhi(ヂー)とji(ヂー)は無気音であることに注意しましょう。有気音と無気音の違いについては、vol.041を参照して下さい。

 では、これらの発音を練習してみましょう。(下記のピンインをクリックすると発音を聞けます。)

 (柿)
 (スペイン)


 (赤潮)
 (ペンギン)


 (ゴマ)
 (鶏肉)

 なお、そり舌音である
shi(シー)、chi(チー)、zhi(ヂー)のiは日本語の「い」とは、ちょっと違い、少し「う」に近い「い」の音になります。
 一方、
xi(シー)とqi(チー)とji(ヂー) のほうのiは日本語の「い」とほぼ同じ音です。

 このように
iの発音はその前にどんな子音が付くかによって少し音が違ってきますので、注意して下さい。



 
eの発音も注意が必要です。下記のように、後ろに何が付くかによってそれぞれ少し違った音になります。いずれにしても口を半開き程度に開けて発音します。

 まず、後ろに何もつかない場合は、
eは「う」と「あ」を合わせたような音になります。喉の奥のほうで発音します。
例えば
 (飲む)
というふうに。

 また、後ろに
nがつくとき、つまりeneは、日本語の「あ」と「え」の中間のような音になります。
たとえば、
 (本当である、本当に)
という感じです。

 後ろに
ngがつくとき、つまりengeは、日本語の「お」に近いけれど少し「あ」にも近い音になります。喉の奥のほうで発音します。
たとえば、
 (はかり)
という感じです。



(次回に続く)



今回は、ここで終わりにします。


(2011年01月30日)


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