【楽しい中国語入門】 vol.052

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52. 爆買い~最近のお土産

 中国語でお土産は

リーウー』。
プレゼントも
リーウー』。

 中国では一人っ子が多いはずなのに
「私のお姉ちゃんがね」
「昨日小さい方の弟が」
などとよく話している。実はこれは日本で言う「きょうだい」とは違い、いとこや親戚の同世代は全て「きょうだい」と呼んでも普通なのである。

 ちなみに「きょうだい」は「兄弟」と言うのではなく
ションディージエメイ
と4種まとめて言う。確実に日本より男女平等だろう。

 それはさておき時々中国に行く私は友達へのお土産に困る。京都の小物など日本らしいものがいいと思っていたけど、むこうでも同じようなものが売っている。
 先週、日本に住んでいる中国人のお友達や同僚に、もらったら嬉しい礼物を聞いてみたところとても具体的な名前が挙げられた。 「白い恋人」「資生堂の化粧品」「象印の水筒」「雪肌精」「目薬」「爪切り」「包丁」「ランドセル」「芋焼酎」「バーバリーやアナスイのハンカチ」(タオルハンカチでなく薄い方)「サプリメント」等。
 お煎餅はやはり不人気、「日本人は本気で美味しいと思っているのですか?」と聞かれてしまった。
 また、最近は、やはり炊飯器やウォシュレット
(
マートンガイ)
などを頼まれるらしい。

 シルバーウィークが夏休みと中国の国慶節と前後したこともあり、9月末に帰国した同僚多数。
 いつも通り出勤した人もいて、「○○さんはみんなと同じ時期に帰らないの?」 と聞くと
「家族や兄弟姐妹、あと友達たちいろんな人に午前・午後と毎日会って、その時はたくさんお土産を渡さなくてはならないのでそれを買いに行くのが大変です。だからお正月だけ帰ることにします。」
とのこと。付き合いも大変。

 最近よく紹介される中国人観光客の「爆買い
(
バオマイ)
」。
家電量販店やドラッグストア、空港売店では時間のある限り買い物を楽しむ。少しでも多くの物を持って帰りたい、兄弟姐妹の家や両親の分も買いたい。

 実際成田空港で中国系航空会社のチェックインカウンター付近はお土産の山となったカートを押す人たちの行列が。一つのカートに6箱の炊飯ジャーを見た。しかも高そう。

 先日通りがかった池袋のマツキヨ、夜は観光から戻ってきた外国人で大賑わい。ちょっとの買い物だったのにレジだけで30分近く待ってしまった。まさに爆買い。数は適当に良さそうなものを見ると次々カゴに放り込んでいく。よく見ると山盛りになったカゴが足元に3~4個ずつ置かれている。

 東京や大阪中心部のドラッグストアは必ず中国人スタッフが数人いて、中国人観光客の応対をしている。留学生の子いわく
「ドラッグストアでアルバイトは、中国人学生が1,400円、日本人学生は900円の時給ですよ」
とのこと。中国語要員はまさに必要とされているようだ。このままだと東京オリンピックでも中国語応対要員が大活躍。

 彼女を訪ねて幼なじみが3人日本観光に来た。楽しかったかと聞くと
「大阪で彼女たちは毎日買い物ばっかりしてて、まるで私はただの通訳に使われたみたいでもう二度と案内しません!」
とのことだった。

 シルバーウイークを利用して帰国していた同僚たちが戻ってきた。ちょうどこの季節だったこともあって月餅をいくつかいただいた。そしてお約束のパンダのキーホルダー。なんだかとても微笑ましくて嬉しくなってしまった。

 中国のメディアでもこの中秋の名月
ジョンチウジエ)+国慶節
グオチンジエ
中に日本で爆買いをした自国観光客を記事で紹介している。これらがなかなか面白い。

 中国人観光客の爆買いは日本の一部の企業にとって救世主であるとか、中国国内でも買えるのに何故わざわざ日本でウォシュレットを買ってくるのか、そんな内容である。更には、とある番組で日本にわざわざ行ってまでウォシュレットを買う意味があるのかという二手に分かれて討論する番組の動画が載せられていた。

 はじめは日本に行った親族がウォシュレット
( マートンガイ)
をすごくいいというのを可笑しいと思って聞いていたのに、日本でそれを体験したら本当に気持ちよくて清潔で気に入って購入してしまった。中国国内である同じような商品は水量が弱いとか、不衛生、冷たい等の比較。そういう差があって今中国で多い腸の病気には有効だと熱弁。これからも「日本製」がんばれ!




今回は、ここで終わりにします。


(2015年10月03日)


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